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はじめました


by refused
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七尾旅人

最近友達に勧められて今はまりにはまっております。凡人とはかけ離れた感性を持つボーカリスト七尾旅人です。音楽性は作品によってぜんぜん違いますのでアルバムごとに説明しますが、この人の特徴はぶっ飛んだ言語感覚+独特な歌いまわしです。声のトーンや詩の振り分け方なども独特で唯一無二の世界観です。

七尾旅人_d0043105_0224269.jpgTitle:雨に撃たえば...!disc 2

Label:ソニーミュージック

Rate:☆☆☆

1stです。自分はアコギの弾き語り作品の3rdを聴いて気に入ったんでコレ買ってみたんですが、まったく異なる作風でびっくりしつつも逆にこっちのほうがツボではまりました。この作品は七尾旅人の10代の集大成的な作品だそうですが、とんでもないアルバムです。詩の世界観も特徴的ですがなんといっても歌うという定義の枠を外れたような歌いまわしがたまりまへん。脱力感溢れるダミ声やら透き通っていて浮遊感のあるコーラスやら女の子みたいな高音やら様々な声色を繰り出してきます。ほんでもって単なる舌足らずなのかわざとやってんのかわからんけど人を小馬鹿にしたような聴き取りにくいボーカルで歌というより音という感じで演奏に溶け込む歌唱です。詩を振り分ける際の区切り方も特徴的でこれもわざとなのか適当なのかよくわからんけどよろしいです。演奏のほうはロックやらジャズやらいろんなジャンルが混ざっていて非常にバラエティ富んでいますが七尾旅人の歌が見事に溶け込んでます。お勧めは7曲目のガリバー2という曲で、10分もある曲ですが、すんなり聴けて全然あきません。この曲、ものすごく濃密で音の洪水が耳になだれ込んでくる個人的にはマイブラMEETSゴイステみたいな感じの曲です。

七尾旅人_d0043105_0464448.jpgTitle:ヘヴンリィ・パンク:アダージョ

Label:ワンダーグラウンド・ミュージック

Rate:

2枚組み全35曲と大作な2ndですが、スケール感では前作に劣ります。前作に見られた自由奔放な歌唱は抑えられて毒がなくなってます。声色も透明感あるきれいめな声中心に統一されて、詩のほうもこぎれいな言葉が多く、前作のようなぶっ飛び感はないです。曲の方はといいますと相変わらずいろんなジャンルが混ざっていますが、小さくまとめられた曲が多いです。前作では、七尾旅人の歌唱が曲に合わせて七変化しうまく順応していたのですが、今作ではそういう意味での表現力はなく、少し散漫な印象です。しかし、不協和音へと変化していくコード進行に対して音程を外しそうで外さない綱渡り的なメロディーラインや独特な詩の振り分け方などは健在で、曲のクオリティも高いので一聴の価値アリです。

七尾旅人_d0043105_142781.jpgTitle:ひきがたり・ものがたりVol.1 蜂雀

Label:ワンダーグラウンド・ミュージック

Rate:☆☆

作風をガラリと変えて全曲アコギによる弾き語りとなっている3rdです。特に1stとは別モンの音楽と思ってもらっていいです。このアルバムは傑作で、アコギのみの演奏となった分、七尾旅人のメロディーセンスや詩が一層際立つ作品となってます。このアルバムでは曲ごとに舞台と登場人物が設定され物語を歌うといった感じになってます。曲はそれぞれ結構長いんですがしっかりと展開があり、物語調の詩も手伝って退屈することなく聴けると思います。個人的には1、2、3曲目が好きです。

七尾旅人_d0043105_151488.jpgTitle:オモヒデ オーヴァ ドライヴ

Label:ソニーミュージック

Rate:

1stシングルです。サウンドは1stアルバムのような密度はなくいたってシンプルな構成です。その分メロディが際立った作品でサイケな感じもありません。しかしながら曲が非常に良くとても聴きやすいです。4曲入ってますが全部名曲。個人的には3曲目の「戦闘機」が好きです。
by refused | 2006-08-26 01:19 | POP